年長って何歳から?特徴や育て方・やるべきことは?
「うちの子、来年年長なの」と聞いても、何歳をさす言葉なのかピンとこない方もいるのではないでしょうか。今回は、年長とは何歳からなのか、年長の子どもの特徴について紹介します。就学前の子どもをどう育てるべきかお悩みのママ・パパ向けに、育て方のポイントも紹介していますので、参考にしてみてください。
年長とは何歳から?
保育園や幼稚園、認可子ども園では、子どもの年齢に合わせて「年少」「年中」「年長」とクラス分けがされています。年齢別のクラス分けは以下のとおりです。
・年少・・4月2日の時点で3歳
・年中・・4月2日の時点で4歳
・年長・・4月2日の時点で5歳
つまり、4月2日時点の年齢がクラス分けの基準となり、年長のクラスに入るのは4月2日時点で5歳になっている子どもです。また、上記の基準はどの施設でも同じものとなります。
年長の特徴は?
4月2日の時点で5歳になっている年長は、様々な物事に対して興味や関心が強まる時期です。
自立心も芽生える時期なので自主的に行動するようになりますし、自分で着替えたり、遊んだおもちゃを片づけたりすることができるようになります。また、個性が表れ、自分の気持ちを言葉にして伝えられるようになってくるでしょう。
さらに、ルールを理解し、きちんと守れるようになってくる時期でもあります。身体的にも運動能力が上がり、遊びの幅が広がるほか、複雑な作業もできるようになる年齢です。
年長になったらどう育てる?
年長になると、周りから「偉いと思われたい」「立派だと思われたい」という気持ちが芽生えます。そのため、子どもの自尊心を大切にすることが子育てのポイントです。
叱るときに避けたいのが、「〇〇ちゃんは上手にできるのに」などと人と比較して叱ることです。逆に褒めるときも「〇〇くんよりもうまくできたね」といった褒め方はNGです。
誰かと比較して叱ったり、褒めたりすると、子どもはいつも自分を誰かと比べるクセがついてしまいます。そうすると、子どもは人と比べて優れているかどうかだけで自分の価値をはかるようになり、自尊心が低くなるかもしれません。
叱るときはできていない点を具体的に伝え、褒めるときも子ども自身が頑張った努力について具体的に褒めるようにしましょう。
子どもを注意するときも、「〇〇すると危ないから、こうしておいてね」など、具体的な言葉で伝えることが大切です。そのときに気をつけたいのが、一貫性を保つこと。親の気分で注意したりしなかったりすると、子どもは混乱してしまうので気をつけましょう。
年長になると、自分の気持ちを言葉で伝えるだけでなく、人の話を聞いて理解できるようになる時期です。子どもによく話しかけて、子どもの聞く力を育てましょう。
年長になったら必要な準備は?
年長になったら小学校入学に備えて、少しずつ準備をしておきましょう。以下の点に取り組むことがおすすめです。
生活習慣を身につける
小学生になると、ほとんどのことを自分自身でやれる力が求められます。筆箱やカバンの中を整理整頓する、自宅以外のトイレを上手に使える、一人で着替えるといったことができるようにしておきましょう。
読み書きの練習
ひらがなを覚えておくと、自分の名前を読み書きできるだけでなく、学校の授業にもスムーズについていきやすくなります。読み書きの練習をして、小学校入学に備えましょう。
簡単な計算の練習
ある程度、数字に触れておくことも大切です。簡単な足し算や引き算ができるようになっておくと、算数の授業でも意欲的に学べるようになるでしょう。
まとめ
就学前の子どもが通う施設には、保育園や認可子ども園、幼稚園などがありますが、どの施設に入園しても年長になる年齢は4月2日時点で5歳になっている子どもと決まっています。
子どもが年長になると、コミュニケーションも上手に取れるようになります。そのため、子どもが理解できる言葉を使いながら子育てをすることが大切です。また、子どもが小学校に順応しやすいように、小学校入学に向けた準備をしておくようおすすめします。