生まれたての赤ちゃんの特徴を解説!1日の様子とお世話のポイント も紹介!
生まれたての赤ちゃんと接する機会はそう多くありません。これから出産を迎える人の中には、初めて新生児と触れ合うという方もいるでしょう。今回は、生まれたての赤ちゃんにみられる身体と動きの特徴を紹介します。1日の様子とお世話のポイントもあわせて解説しますので、出産前のママ・パパは予習として参考にしてみてください。
目次
生まれたての赤ちゃんの身体の特徴
赤ちゃんが新生児と呼ばれる期間は生後4週間までです。この期間にしかみられない身体の特徴もあるので、よく観察しておきましょう。
まず、身長は50cm前後で体重は3kgほどが平均です。手はグーのままぎゅっと握っており、脚はガニ股になっています。これらは新生児ならではの特徴なので、無理に手を開いたり、脚をまっすぐに伸ばしたりしないようにしましょう。
新生児の頭蓋骨は、頭頂部の泉門と呼ばれる部分が閉じておらず、ぷよぷよしています。強い力をくわえるのは厳禁ですが、優しくなでてあげる程度であれば問題ありません。
目はぼんやりと物が見える程度で、視力でいうと0.01~0.05ほどしかありません。嗅覚もまだ弱いですがお母さんのおっぱいのにおいはわかります。視力と嗅覚が低い反面、聴覚は敏感でよく聞こえるようです。
赤ちゃんのおなかをみると、呼吸のたびに大きく上下するのがわかります。これは赤ちゃんの呼吸法が腹式呼吸であるためです。また、生まれてすぐの赤ちゃんのおなかにはへその緒がついています。出生後、1~2週間で自然に取れます。
体温は37℃前後で大人の平熱よりやや高めです。また、赤ちゃんの皮膚は大人の半分ほどの薄さしかなく、とてもデリケートです。よく汗もかくのでこまめに着替えさせてあげましょう。
生まれたての赤ちゃんだけに起こる条件反射
生まれたての赤ちゃんは原始反射と呼ばれる反射動作をすることがあります。これは外からの刺激により筋肉が動くことで起こる動作です。
・探索反射
赤ちゃんの顔に触れると、顔を動かしながらなにかを探すような仕草をします。お母さんのおっぱいを探すための動作です。
・把握反射
手のひらを触ったときにぎゅっと握り返す動作を指します。
・モロー反射
強い光や大きな音などの刺激を受けた際、手を広げてなにかに抱きつこうとする動作のことです。
・ガラント反射
うつ伏せの姿勢で赤ちゃんを抱き上げ、背骨を基点に、左右いずれかの背中をなぞると、なぞった側と同じ方に腰が動きます。
・歩行反射、足踏み反射
赤ちゃんを抱き上げ、足を床につけると歩くように足を交互に動かす反応です。
・乳探し反射、吸てつ反射
口に入ったものや、唇に触れたものを強く吸う動作のことを指します。
・非対称性緊張性頸反射
仰向けに寝かせた赤ちゃんの頭を横向きになるよう動かしたとき、顔が向いたほうの腕は伸び、もう片方の腕は曲がる反射です。
これらの反射動作がきちんとみられるかどうかは、1ヶ月健診のときに医師が確認します。いずれも生後2~6ヶ月程度で反射は消失します。
生まれたての赤ちゃんの1日の様子とお世話のポイント
新生児をいざ目の前にすると、どのようにお世話をしたら良いのか戸惑ってしまうかもしれません。ここからは、生まれたての赤ちゃんが1日をどう過ごすのか解説しながら、お世話をするときのポイントを紹介します。
まず、新生児は1日の大半を寝て過ごします。1日の睡眠時間は18~20時間にもなります。大人のように昼に起きて夜に寝るという概念はまだなく、とにかく眠り、起きたらおっぱいを飲み、排泄して泣いてまた寝ることを繰り返します。
食事の面では、赤ちゃんは胃の容量がまだ小さいため、こまめに哺乳をしてあげなければなりません。
消化機能も未熟なので排泄回数も多いです。個人差はありますが、おしっこは1日に約13~18回、うんちは1日に約2~3回することを覚えておきましょう。
なお、赤ちゃんが生まれて初めてするうんちは胎便と呼ばれ、色は濃い緑色~黒色です。おっぱいを飲むようになると色は緑黄色~黄色になり、顆粒状のものが混じった移行便と呼ばれるうんちに徐々に変わっていきます。
その他に、赤ちゃんの皮膚はとても薄くデリケートなので、排泄したらこまめにオムツを取り替えてあげてください。あわせて、少なくとも1日に1回は沐浴をさせてあげましょう。
また、赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、快適に過ごせる温度と湿度を保ってあげることも大切です。室温は20~25℃、湿度は60%前後に保ちましょう。
まとめ
生まれたての赤ちゃんには、その期間にしかみられない特徴がたくさんあります。そのため、思い出としてよく観察しておきましょう。
ママ・パパも初めてのことがいっぱいで新生児のお世話は大変なことが多いでしょう。しかし、あっという間に過ぎてしまう時期でもあるため、日々の成長を糧にお世話をしてあげてくださいね。