赤ちゃんが快適に過ごすための冬の室温と注意点を解説
赤ちゃんは体温調節が難しいため、心地よい室温に設定してあげることが大切です。特に、寒さが厳しい冬は、体調を崩すリスクも高まります。そこで今回は、赤ちゃんが快適に過ごすための冬の室温と注意点を紹介します。
赤ちゃんが快適に過ごせる室温は20~25℃
赤ちゃんが快適に過ごせる室温は20~25℃といわれています。一方、大人が快適に過ごせる室温は18~22℃です。大人に比べて赤ちゃんの体温は若干高めですが、快適な室温は赤ちゃんと大人でそれほど変わりありません。
ただし、赤ちゃんは免疫が発達していないので、温度とともに湿度管理にも気を配る必要があります。湿度が低いと感染症にかかりやすくなるため、室内が乾燥しないように注意しましょう。
そこで、エアコンを使う場合は、室温20~25℃程度、湿度50~60%を目安に設定することが大切です。湿度が高過ぎると赤ちゃんが不快に感じてしまうため、加湿器を使う場合は湿度が60%以上にならないよう気をつけてください。
出典:「健康・快適居住環境の指針」(東京都福祉保健局)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kankyo/kankyo_eisei/jukankyo/indoor/kenko/index.files/zenbun3.pdf
温度調節するときの注意点
エアコンを使う際は、こまめな温度調節が必要です。大人は暑ければ薄着になり、寒ければ重ね着をして調節できますが、赤ちゃんは自分で調節できません。また、赤ちゃんは体温調節機能が未発達であるため、大人よりも暑さや寒さに敏感です。
そのため、寒いからといってエアコンで暖め過ぎるのはおすすめできません。室温が高くなり過ぎないように注意をし、十分な換気も心掛けましょう。
温度管理をするときは、赤ちゃんの状態をチェックすることも大切です。赤ちゃんが暑がっている、寒がっているサインを見逃さないためにも、体幹(おなか、背中、太もも)を触って判断しましょう。
体幹が熱い場合や汗をかいているときは暑がっている証拠であり、体幹が冷たいときは寒がっている証拠です。足の裏が熱い場合もありますが、眠かったり気分が優れなかったりするときも熱くなるので、赤ちゃんの様子をしっかり観察しながら判断しましょう。
赤ちゃんが過ごす場所の温度と、エアコンの設定温度に差がないか確認することも大事です。床に近いところは冷気がたまりやすいため、温度に差がみられる場合があります。温度計を使って、赤ちゃんがいる場所の室温を確認しながら調節してください。
風の通り道を作るために、扇風機やサーキュレーターを併用するのも有効な手段です。温度以外にも風量を弱にするなど、赤ちゃんにとって優しい環境に整えてあげましょう。
また、エアコンの風が直接赤ちゃんに当たっていないかも確認しましょう。
エアコンではなくストーブやヒーターを使用するときは、危なくないように柵をつけるなど、安全面に配慮してください。
赤ちゃんが快適に過ごすためのポイント
就寝時は衣類で寒さを調節するよりも、エアコンで効率良く温度管理するのがポイントです。冬は空気の乾燥により風邪などにかかりやすくなるため、室温と湿度をキープして乾燥しないよう気を配りましょう。
就寝時にもエアコンは使っても問題ありません。ですが、毛布に加えて暖房までつけたままでいると、赤ちゃんが大量に汗をかき、逆に体を冷やして風邪をひく可能性があります。また、真冬でも脱水症状のリスクもあるため、適宜タイマーを設定するのがおすすめです。ただし、室温が10度以下の場合はタイマーなしでも大丈夫です。
もし、細かい温度調節が難しい場合は、ブランケットやカーディガンなどで温度を調節してください。風通しの良いニットのカーディガンや、肌触りの良い綿のカーディガンなどは赤ちゃんにおすすめです。
温度管理は赤ちゃんが快適に過ごすために大切ですが、夜間以外の衣類調節も忘れずに行いましょう。寒くても赤ちゃんにとって厚着が良いとは限りません。赤ちゃんは体温が高く、運動量も多いことから、衣類の調節がうまくいかないと冬でも汗だくになり、脱水の恐れがあります。
また、厚着をし過ぎて汗をかくと冷えにもつながります。外出先から帰宅して暖かい部屋で過ごす場合は、防寒着を脱がせてあげるなどの対策を取りましょう。
まとめ
赤ちゃんが快適な室温は、20~25℃です。エアコンを使用する場合は、室温20~25℃程度、湿度50~60%に設定しましょう。とはいえ、温度設定の他にも赤ちゃんの様子をしっかり観察する必要があります。赤ちゃんは自分で体温調節できないため、小さな変化に気づき衣類や温度設定、風向きや風量などに気を配りましょう。