チョコレートはいつから子どもに与えても大丈夫?注意点は?
子どもが好きなおやつといえば、チョコレートを思い浮かべる人は多いでしょう。ただし、子どもにいつからチョコレートをあげてもいいのかと悩むママ・パパもいるかと思われます。今回は、子どもはいつ頃からチョコレートを食べても大丈夫なのか、目安となる時期やその理由、注意点もあわせて紹介していきます。
チョコレートはいつから子どもにあげられる?
結論、「チョコレートを何歳からあげてもいい」といった明確な基準はありません。
しかし、乳幼児は消化器官が発達していないため、糖分や脂肪分が多く含まれる食品は体への負担が大きくなります。チョコレートの主な成分は糖質と脂質であるため、なるべく控えた方が好ましいです。
子どもの味覚は乳幼児期に土台がつくられます。赤ちゃんの頃から濃い味に慣れると、薄味の食事を嫌がり、大人になっても濃い味つけを好んでしまうことがあります。
甘く味の濃いチョコレートは、離乳が済んだ1歳半を過ぎても、味覚を養うためにできるだけ控えるようにしましょう。
チョコレートはどのくらいを目安に与えるべき?
まず、子どものおやつの目安は、1日あたり総摂取カロリーの10~15%とされています。1~2歳は100~150キロカロリー、3~5歳なら130~195キロカロリーまでを目安とすると良いでしょう。
ただし、子どもに与えるおやつは、3回の食事では足りない栄養を補うためのものとして摂ることが望ましいです。嗜好品であるチョコレートなどの菓子類ではなく、できるだけ乳製品、おにぎり、果物などをあげるのが好ましいでしょう。
もしチョコレートをおやつにするなら、1歳半~3歳までの間は、クッキーなどほかのおやつに乗っている少量のチョコレートに留めておきましょう。板チョコを食べるのは3歳以降を目安に、量も1~3片程度をあげるのがポイントです。
子どもへチョコレートを与えるときのポイント
乳幼児期は、一日の食事を嗜好品で補うのはよくありません。嗜好品を多く摂りすぎると、食事が進まなくなったり、偏食につながったりすることがあります。食事に差し支えないよう、おやつの時間や量を決めておくことが大切です。
チョコレートの主成分は糖質と脂質ですが、健康に役立つ成分も含まれています。免疫力を高める抗酸化作用のあるカカオポリフェノールや、自律神経を整えるテオブロミン、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも含まれています。適度な量を守って食べることは、子どもの成長にとって有益な栄養となります。
幼児期は、蒸しパンのトッピングにチョコレートを少量乗せたり、牛乳にココアを少し加えたりする程度で、おやつに取り入れてみても良いでしょう。
チョコレートを与える場合は虫歯に注意
チョコレートを与えると、虫歯になると心配されている方も多いかもしれません。しかし、チョコレート自体が虫歯の直接的な原因ではなく、虫歯のなりやすさは、おやつの食べ方やチョコレートに含まれる糖分が大きく関係しているといわれています。
頻繁に何かを食べていると、酸によってミネラルが溶け出す状態が繰り返され、唾液による再石灰化が間に合わず、虫歯になってしまいます。そのため、間食の回数が多い子どもほど、虫歯になりやすい傾向があるようです。
また、その習慣の中で、砂糖の量が多いものや、歯にべったりとつきやすい食べ物などを摂ると、口の中に長く糖分が残りやすいため、更に虫歯になりやすい状態が続くことになるのです。
他にも、眠っている間は唾液の分泌が低下し、虫歯リスクを高めます。寝る前には、糖分をなるべく摂らないようにしましょう。
虫歯を予防するためにも、チョコレートなど砂糖の多いお菓子ばかりを与えず、よく噛んで食べるおやつを飲み物(水やお茶)と一緒に食べることがおすすめです。
だらだら食べないように時間を決め、夜間のおやつをやめて、食後は歯磨きやうがいを徹底しましょう。
まとめ
チョコレートは消化器官が未発達な子どもにとって、体への負担が大きくなります。もしチョコレートを子どもに与えるなら、1歳半~3歳ごろを目安に、少量のチョコレートがのったおやつからはじめると良いでしょう。
チョコレートを与え過ぎると偏食につながったり、虫歯になりやすくなったりするため、おやつはあらかじめ量や時間を決め、食後のお口のケアにも気を配ることが大切です。