赤ちゃんのお座りはいつから?早いとき・遅いときの対処方法
「お座り」は赤ちゃんが成長していく発達段階のひとつです。お座りができる時期はある程度目安があるものの、赤ちゃんによっては早い子もいたり、遅い子もいたりします。発達面で個人差があるとわかっていても、ママ・パパの中には我が子の発達スピードを気にしてしまう方もいるでしょう。
今回は、赤ちゃんがお座りできるようになる時期について解説します。併せて、お座りができる兆候や早い・遅いときの対処方法も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんがお座りをできるようになるのは生後6~7ヶ月ごろ
「お座りができる」とは、支えがなくても赤ちゃんが自分で座っていられる状態です。お座りができるようになるには、首がすわり背中や腰の筋肉が十分に発達している必要があります。
首すわりや背中・腰の筋肉がしっかりしてくるのは、生後6~7ヶ月頃です。そのため、約8割の赤ちゃんが、6~7ヶ月頃にお座りができるようになります。
お座りができるようになっても最初の頃は安定して座ることができません。前後左右にコロンと倒れてしまうこともあります。
お座りが安定しない時期は、長時間のお座りは控えて無理をさせないようにしてください。赤ちゃんの首がすわり、寝返りやずりばいができるようになると、お座りができる時期も近いでしょう。
しかし、お座りできる時期には個人差があり、目安よりも早くできる子もいれば遅い子もいます。なかには、お座りの体勢を嫌がる子も少なくありません。
目安の時期にお座りができなくても、過度に心配する必要はありません。赤ちゃんの身体の準備が整えば自然にできるようになります。
お座りに向けてやっておくと良いこと
結論からいうと、お座りができるように練習をする必要はありません。身体の準備ができていない状態で無理にお座りをさせるのは、赤ちゃんにとって負担になってしまいます。
無理にお座りの練習をさせる前に、背中や腰の筋肉の発達を手伝ってあげましょう。背中や腰の筋肉を鍛えるには、寝返りやずりばいを繰り返すのがおすすめです。
赤ちゃんが向いている方向と逆の方向から音の出るおもちゃを鳴らしたり、離れた場所におもちゃを置いたりして寝返りやずりばいを促してみましょう。
毎日の遊びの中で、赤ちゃんが楽しくできる方法で行うのがポイントです。寝返りやずりばいが上手くできたら、しっかり褒めてあげることも忘れないようにしましょう。
赤ちゃんの首や腰が安定してきたら、抱っこをするときにママ・パパの膝に座らせたり、椅子やクッションに座らせてみたりしてお座りの体勢を経験させてみるのもおすすめです。
お座りをすると目線も変わって、ご機嫌になる赤ちゃんもいます。嫌がるようなら無理をせず、楽しみながらやってみてください。
お座りをし始めて間もないころはふらついたり、前後左右に転がってしまったりすることがあります。しっかりお座りできるようになるまでは思わぬケガに注意が必要です。
お座りに慣れるまでは、誰かがそばについている・赤ちゃんの周りにクッションを置く・家具などのない広い場所で行うなど、事故を防ぐための環境を整えておきましょう。
お座りの時期が早くて心配なときの対処方法
なかにはお座りができるようになる時期の目安よりも早い段階でお座りができる赤ちゃんもいます。
しかし、生後6ヶ月未満の赤ちゃんの場合は首すわりが安定していない可能性があり、背中や腰の筋肉の発達も十分でない子が多いです。首や腰がしっかりしていない状態で、お座りをさせるのはリスクがあります。
とくに、首すわり前の赤ちゃんがお座りをすると首を痛めてしまうおそれもあるため注意が必要です。
もちろん、首がしっかりすわっていて赤ちゃん本人がお座りを楽しんでいるようであれば、積極的にお座りの体勢をさせても問題はありません。
月齢が低すぎて首すわりが安定していない時期は長時間のお座りは避け、短時間でねんねの状態に戻してあげましょう。
お座りの時期が遅くて心配なときの対処方法
育児雑誌などにはお座りができる時期は生後6~7ヶ月とされていますが、赤ちゃんの発達には個人差があります。
お座りできる時期はあくまで目安であるため、生後6~7ヶ月でお座りができなくても過度に心配しすぎる必要はありません。
赤ちゃんによっては目安の時期になっても、お座りに興味がない・お座りをしたがらない子もいます。少し遅くなったとしても焦らずに見守ってあげましょう。
お座りに興味がないようなら無理はしないで、赤ちゃん自身がお座りに関心を持つように促してあげると良いです。
おもちゃを使ったり、お座りのできる他の赤ちゃんと遊ばせてみたりするとお座りに興味を示して、いつの間にかお座りをマスターしていることもあります。遊びの延長で発達を促してあげる方法を試しながら、赤ちゃん自身の準備が整うまで見守ってあげてください。
お座りの時期が遅くても基本的には心配する必要はないものの、なかには筋肉の病気などによってお座りができないケースもあります。
もし、赤ちゃんがお座りをしようとしているのにできない状態が長く続く場合は、一度医師に相談してみてください。
まとめ
今回は、赤ちゃんのお座りができる時期や練習について解説しました。目安通りの時期にお座りができなくても、焦る必要はありません。お座りは赤ちゃんの身体の準備が整えば自然にできるようになります。
無理にお座りの練習をさせる必要はありませんが、お座りが楽しめるように促してあげるのはおすすめです。安全に注意を払いつつ、赤ちゃんと楽しみながらお座りができるようサポートしてみてください。