子どもの寝かしつけはいつまで必要?ひとり寝を始める時期とポイント
子どもが生まれてすぐに始まる、寝かしつけ。可愛い我が子の寝顔がみられるのは、ママ・パパにとって何よりの癒しの時間にもなります。しかし、子どもが大きくなってくると、寝かしつけを卒業するタイミングに悩むママ・パパも少なくありません。今回は、子どもの寝かしつけが必要な期間やひとり寝を始める時期、ポイントをご紹介します。
寝かしつけが必要な期間
子どもの寝かしつけは母子同室の産院なら入院中、別室なら退院してすぐに始まります。しかし、いつまで寝かしつけが必要かについては、明確な基準はありません。
両親が共働きの子どもは、ひとり寝のタイミングが遅くなる傾向があるとされています。両親が共働きだと一緒に過ごす時間が少ないため、寝る時間が大事な親子のコミュニケーションとなっているのが理由です。
ひとりっ子は前例がないため一人で寝かすことを心配に思う親心や、子どもの「一人はさみしい、不安」などの気持ちからひとり寝のタイミングが遅くなることがあります。一方で、兄弟がいる場合、さみしさが和らぐため早くからママ・パパと離れて寝るようになる子も多いです。
寝かしつけを卒業する時期は、子どものおかれている環境が影響するといえるでしょう。
子ども自身が、ママ・パパと一緒に寝たいと思っている間は寝かしつけをしてあげるほうが良いでしょう。兄弟でも個人差があるため、ほかの子どもと比べて焦る必要はありません。
ひとり寝の練習を始めるタイミング
欧米では、生まれてすぐに子供部屋を与えてひとり寝をさせる文化があります。一方、日本では添い寝の文化があり、3歳頃までは親子で一緒に寝て、4歳から小学1年生くらいの間に、徐々にひとり寝を進める家庭が多いとされています。
小学校入学時など、個室を与えられるタイミングでひとり寝を始める子どもも少なくありません。自分の部屋を持つことで、お兄さん・お姉さんになって大人に近づいたというワクワク感で、自分から「ひとりで寝る」と言い出すこともあります。
子どもの様子をみながら、少しずつひとり寝のトレーニングを始めてみましょう。
ひとり寝を成功させるポイント
ひとり寝がすんなりできる子どももいる一方で、ひとりで寝ることに対して不安を感じる子どもも多くいます。ここでは、ひとり寝を成功させるためのポイントを3つご紹介します。
睡眠時間を管理する
ひとり寝を成功させるには、夜にぐっすり眠れるように睡眠時間を管理してみてください。
たとえば3歳から5歳児の場合、睡眠時間(昼寝を含む)は、10時間から13時間が目安と言われています。日中はたくさん遊んで、昼寝を2時間程度とると、夜もよく眠れるようになるでしょう。夕食やお風呂は寝る2時間前までに済ませるようにすると入眠しやすくなります。朝起きる時間や昼寝時間が就寝時間に影響しないよう調整し、子どもにあった生活リズムを整えていきましょう。
個室を用意する
ひとり寝を始めるきっかけとして、子ども部屋を用意してみるのも良いでしょう。自分の部屋があると、そこで過ごすことに慣れて、ひとり寝することへの抵抗も少しずつ薄れていきます。
個室が用意できない場合は、カーテンなどで部屋を分けて子どものスペースをつくってあげるのも効果的です。子どもに自分用のベッドや寝具を選ばせてお気に入りの空間をつくってあげると、本人にとって居心地の良い環境となり寝やすくなるでしょう。
子どもの寂しい気持ちに寄り添う
いつもママ・パパと一緒に寝ていた子どもにとって、ひとりで寝るのはハードルが高いこともあります。最初は不安や寂しさで眠りにつくことができない子もいるでしょう。
就寝前にコミュニケーションを取ったり、お気に入りのぬいぐるみを買ったりして、安心して寝られる環境をつくってあげることも大切です。
ひとり寝の練習中に、ママ・パパと一緒に寝たいと言うときには、突き放さずに優しく迎え入れてあげてください。ひとり寝のトレーニングをはじめたころは、寝つくまで一緒にいてあげるもの良いでしょう。
まとめ
ひとり寝ができるようになる時期は、子どもによってまちまちです。早い時期からひとりで寝る子もいれば、時間がかかる子もいます。子どものペースに合わせて、焦らずゆっくりひとり寝に慣らしていってあげましょう。