知ってるようで知らない出産内祝いのマナー
待ちに待った我が子の誕生!各所に連絡したり、出生届を出したり、命名したりと慌ただしくすぎていきます。「退院してようやく自宅に戻れた…!」と安心しても束の間、たくさんのお祝いが届いているはず。いただいたお祝いには内祝いを返すのがマナーですよね。今回は、知っているようで知らない出産内祝いのマナーについて紹介します。
目次
出産の「内祝い」ってそもそもなに?
そもそも出産の内祝いとは一体なにでしょうか?ここではそんな内祝いについて解説していきます。出産後にバタバタしないよう、確認しておきましょう。
●出産内祝いとは?
出産内祝いは、そもそも新しい命の誕生の喜びを分け合うために、親戚や身内にプレゼントを贈るという習慣でした。しかしいつの間にか、いただいた出産祝いのお返しという意味合いで用いられることが多くなり、現在ではお祝いのお返しという意味で定着しています。
「内」とはいっても、身内へのお返しだけではなく、友人や職場の人などお祝いをいただいた全員にお返しするのが一般的です。
●贈る時期は?
内祝いを贈る時期は、お祝いをいただいてから1か月以内にするのがベスト。赤ちゃんを迎えたあとは生活が一変するので、1ヵ月なんてあっという間に経ってしまいます。そのため、産前から金額別に内祝いの品に目星をつけておくのがおすすめです。慣れない育児にバタバタしてとても時間が取れないというときでも、遅くとも2ヶ月以内には内祝いを贈りましょう。
出産内祝いの金額の目安
出産の内祝いは、いただいた金額の半額~3分の1の範囲内の金額で贈るのがベスト。昔は、お祝いには半額を返すという慣例がありましたが、最近では3分の1程度でよいとする慣例のほうが一般的になってきています。
全員に一括で同じ金額の物を贈るという人もいますが、関係性に応じて半額にするか3分の1にするかを決めるという人が多いです。これまで自分が贈ったお祝いの回数なども勘案して内祝いの金額を決めるとよいでしょう。
ここにも気をつけて!出産内祝いのマナー
次に内祝いのお返しのマナーを紹介していきます。「心地よくお返ししたつもりが、失礼になっていた」ということを防ぐために、しっかりと確認しておきましょう。
●カードや挨拶状の同封を
品物だけを贈るのは少し配慮に欠けてしまいます。かしこまった文章でなくてもいいので、メッセージカードや挨拶状を同封しましょう。親戚や親しい間柄の人にはかわいいメッセージカードをつけるのも可愛いですが、上司や恩師など目上の方からいただいた場合には、便せんを使って失礼のないような挨拶状にするのがベスト。手書きの文章を喜ぶ人もたくさんいるので、なるべく手書きで心をこめて書くのがおすすめです。
●適正な金額のお返しを
内祝いにはいただいた金額の半分から3分の1程度の金額の物を贈るのがベスト。極端に少なすぎるとせっかくのお気持ちを無下にすることになってしまいますし、多くすぎると逆に相手に気を遣わせてしまうことになりかねません。
お互いが気持ちよくお祝いや内祝いをもらえるようにするためには、ちょうどいい金額の物を贈るということは大切なことなのです。相手との関係性なども考慮して、適正な金額の物を贈りましょう。
●のしや包装を忘れずに
内祝いをするときには、のしにも気を配りましょう。水引は必ず蝶結びのものを選び、表書きには「内祝」や「出産内祝」とするのがマナーです。名前は生まれた赤ちゃんの名前をふりがな入りで入れるのが一般的。お店で購入する場合も、出産の内祝いだという旨を伝えると、適したのしや包装紙を選んでもらえます。いただいた気持ちに対するお返しなので、失礼のないように選びましょう。
●お祝いは1ヶ月以内に返そう
内祝いは1ヵ月以内に返すのがマナーとされています。遅すぎると、失礼にあたる可能性があるので、できるだけ1ヵ月以内に。遅くとも2ヶ月以内にはお返ししましょう。特段の事情がある場合は、きちんと挨拶状にその旨を書き、お詫びの気持ちを込めることも大切です。内祝いにはタイミングが肝心であるということを忘れないようにしましょう。
出産内祝いのマナーについてご紹介しました。内祝いは、ただ物の受け渡しだけではなく、いただいたお祝いのお気持ちに対して感謝してお返しをする行為です。感謝の気持ちをきちんと相手に届けるためにもマナーを考慮しながら行いたいですね。