子どもは薄着のほうがいい?メリットや着せ方の注意点
子どもは「風の子」といわれるように、多少寒くても外で楽しく遊ぶことも珍しくありません。子どもの中には、厚着よりも薄着を好む子もいて、冬場でも薄着にした方がいいのか悩むママ・パパもいるのではないでしょうか。そこで今回は、子どもを薄着で育てるメリットや、寒い季節の服の着せ方のポイントをご紹介します。子どもが快適に過ごせる服を選んであげましょう。
子どもの薄着はケースバイケースで考えよう
子どもは、大人のように体温調節機能が発達していません。外気の影響を受けやすいので、体の保温調節機能が未熟な生後1ヶ月までは大人より1枚多めに、生後3ヶ月までは大人と同じ枚数の衣類を着せるのが基本です。体の動きが活発になる生後4ヶ月以降は大人より1枚少なめに服を着せて、過ごしやすい環境を整えましょう。
最も重要なことは、温度差によって体に負担を与えないようにしてあげることです。特に、小さな子どもは「暑い」「寒い」に関する意思疎通が難しい場合もあるため、冷房の効いた部屋から外に出るときなどは身近にいるママ・パパが上着を脱がせるなどして調節してあげましょう。
また、子どもの体温は高いため、大人と同じ服装だと暑いと感じる子が多くいますが、寒がりの子もいます。大人の感じる暑い・寒いは参考にならないことも多いため、状況に応じて衣服の枚数を決めることが大切です。
子どもが薄着で過ごすメリット
薄着で過ごすことは、自律神経を整えるのに役立つといわれています。皮膚が暑さや寒さを感じることで、血管の収縮・拡張を繰り返し、体温を調節する力が強化されるのです。
外の環境に合わせて体温調節ができるようになると、適応能力が高まるだけでなく、回復力もアップします。風邪を引きにくく、体調を崩してもすぐに治る強い体を養うのに役立ちます。
また、厚着よりも薄着のほうが体を動かしやすいため、子どもの身体能力の発達を促せることもメリットのひとつです。
一方、普段から冷房などの効いた部屋で過ごしていると、適応能力が育ちにくくなります。発汗機能は2~3歳ごろまでに発達するといわれているので、それまでに適度に汗をかかせる習慣を身に付けさせることが大切です。気温の高い夏場も上手に空調管理をしたり、涼しい時間帯に外で遊ばせたりしてあげましょう。
子どもを薄着で過ごさせる際の注意点
寒い季節は、いきなり薄着にすると身体に負担を与え、風邪を引くおそれがあります。様子をみながら、服の枚数や薄さを変えたりして、徐々に薄着に慣れさせましょう。春や秋など比較的過ごしやすい季節には、日ごろから厚着になりすぎないよう注意し、薄着で過ごすことに慣れさせましょう。
また、薄着でも冬の季節は暖かく過ごすのが基本です。薄手の衣類を重ね着して、保温性を高めましょう。重ね着をすると衣類の間に空気の層ができ、厚着をさせるより温かく過ごせます。温まると汗をかき体が冷えやすいので、下着は吸汗性や速乾性の良い素材で選ぶのがポイントです。
大きな血管が通る首や面積の広い背中を保温すると、薄着でも温かく過ごせます。寒い季節は、タートルネックやネックウォーマーを着用するのがおすすめです。体に沿うデザインなので、子どもが活発に動いても邪魔になりません。上着は子どもが着脱しやすいものを選び、自分で脱ぎ着して調節できる能力を養いましょう。
まとめ
子どもが薄着で過ごすと、体温調節機能を養ったり、身体能力を高めたりするメリットがあります。基本的に子どもは暑がりの子が多いといわれていますが、寒がりの子もいますので、衣服の枚数は状況に合わせて調節してあげましょう。
秋から冬になる頃、すぐ厚着をさせるのは避けることをおすすめします。徐々に薄着で過ごすことに慣れさせてあげてください。本格的に寒くなる冬は薄着を重ね着して、暖かく過ごすようにしましょう。