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蚊から赤ちゃんを守るには?予防と蚊に刺されたときの対処方法を紹介

暑くなると心配なのが蚊による虫刺され。かゆい、痛いなど、言葉にできない赤ちゃんのためにも、蚊に刺されないよう予防が必要です。また、万が一刺された場合の対処についても気になりますよね。今回は、赤ちゃんの虫刺され予防と刺された時の対処方法についてご紹介します。

蚊がよってくる3大条件!赤ちゃんは虫にさされやすい!?

大人でも蚊によく刺される人とまったく刺されない人がいますよね。そもそも蚊は、二酸化炭素(人が吐く息)、熱(体温)、においを察知して対象物に近づいてくるそうです。そしてその条件を満たしている人が蚊に刺されやすいといわれています。つまり体温が高く、汗っかきな赤ちゃんはそもそも蚊に刺されやすいということになります。

蚊に刺されないようにするには?

お母さんのなかには赤ちゃんの周りに蚊が飛んでいてドキッとしたことがある人もいるのではないでしょうか。自分で蚊を退治できない赤ちゃんのためにも、蚊が赤ちゃんに近づかないようにする必要があります。では、赤ちゃんが蚊に刺されないようにするにはどうすればよいのでしょうか。

環境を整える

まずは、赤ちゃんが1日のなかで最も長くいるお部屋の環境を整えることが大切です。部屋の中に蚊が侵入しないように、または、侵入した蚊が活発に活動しないように対策をしましょう。

玄関に虫よけグッズを置くと、蚊の侵入を防ぐことができます。室内には、赤ちゃんが触ってしまわないよう、赤ちゃんの届かない位置に吊り下げタイプの虫よけグッズを置いておくとよいでしょう。

蚊取り線香は赤ちゃんがいても使えるものが多いですが、使用する際は定期的な換気が必要です。窓を開けて換気する際は、蚊が部屋に侵入しないように網戸を必ず閉めましょう。

ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)は、繁殖力が強く少しの水があれば増殖してしまいます。蚊が繁殖しないように、庭やベランダの植木鉢やごみを放置しないことも大切です。

十分に気をつけていても、蚊が部屋に侵入してしまうことがあるかもしれません。
蚊は、涼しい場所では活発に活動しにくいといわれています。赤ちゃんのいる部屋は常に涼しく保っておきましょう。蚊が好むとされている汗をかかないためにも、赤ちゃんにとって快適な範囲内で部屋を涼しくすることはよい対策といえます。

また、蚊を吸い込む機能が付いている空気清浄機や除湿器を活用するのも有効な手段です。

外出やアウトドアにも注意

外出時は、通気性がよい素材が使われている、肌の露出が少ない長袖や長ズボンなどの服装を選ぶのが理想です。ただし、高温の環境下では熱中症のリスクが高まるため、体調を考慮しながら調節しましょう。暑い日は長袖の羽織を持ち歩くと調節がしやすいです。また、蚊は黒っぽい色に近寄りやすいといわれています。蚊を寄せつけないために、黒やネイビーなど濃い色の服装を避けるのも効果的です。

ほかにも、赤ちゃんの汗をこまめに拭いてあげたり、モバイル扇風機を持ち歩いて涼しくしてあげたりなど、外出やアウトドアイベントの際は特に注意を払いましょう。

蚊は水があるところに多く発生するため、池がある公園や草むらなど蚊がいそうな場所は極力避けることも大切です。

赤ちゃんに虫よけスプレーなどは使える?

虫よけの主な有効成分は、ディートとイカリジンです。

ディートは虫よけの主成分として使われることが多く、蚊に対して効果を発揮しやすいのが特徴です。強力な虫よけ成分として長年使われていますが、年齢によって使用制限があります。

基本的に6ヶ月未満の赤ちゃんには使用できません。6ヶ月以上2歳未満でも、1日1回などの使用制限が設けられています。2歳以上12歳未満の子どもは、1日3回までを目安に使用しましょう。なお、ディート30%濃度のものは、12歳未満の子どもへの使用は禁止されています。

もうひとつの有効成分であるイカリジンは、2015年に認可された比較的新しい成分です。ディートと同様の虫よけ作用がありますが、年齢制限がないため6ヶ月未満の赤ちゃんでも使えます。ただし、商品によって年齢制限など使用ルールが異なるので、商品表示を事前に確認し、それに従って使用しましょう。

なるべく自然の成分で虫よけをしたいママ・パパは、蚊が嫌がるシトロネラオイルやレモンユーカリオイルなどのアロマオイルを使用するのがおすすめです。ただし、レモンユーカリオイルは3歳未満の使用は避けたほうがよいので、年齢に応じて使い分けましょう。

虫よけ剤を赤ちゃんに使用する場合の注意点

虫よけ剤を使用するときは赤ちゃんが舐めてしまわないように、目や口、手には使用しないでください。誤って付着してしまったときは、すぐに洗い流しましょう。

赤ちゃんに使用する虫よけ剤は、勢いよく噴射されるエアゾールタイプより、吸い込みにくいミストタイプがおすすめです。ミストタイプは霧吹きのように出てくる虫よけ剤で、使用量を調節しやすく、小さな子どもにも使いやすいのがポイントです。

肌への負担が心配なときは、帽子や服につけられるシール、手首・足首につけられるリングタイプの虫よけなども活用しましょう

赤ちゃんが蚊に刺されたときの対処方法

気を付けていても刺されてしまった!そんなときは落ち着いて対処をしましょう。

基本的な対処方法

蚊に刺された箇所は赤く腫れあがるので、赤ちゃんがかゆがって掻かないように気を付けましょう。もし掻いてしまっても、血が出ないように赤ちゃんの爪を切っておくことも大切です。

また、刺された箇所はそのままにしておくのではなく、冷水できれいに洗って、冷たいタオルなどで適度に冷やした後に、赤ちゃん専用のかゆみ止めを塗っておきましょう。万が一、青ざめたり、ショック症状を起こしたりした場合はすぐに病院へ連れていきましょう。

どんな薬があるの?

赤ちゃんのかゆみ止めには、塗り薬やシールタイプの薬があります。赤ちゃんが舐めたり掻きむしったりしないように、塗り薬とシールタイプの薬を使い分けましょう。使用する際は、各商品の使用ルールを守ってください。

蚊は感染症などのリスクもある

蚊に刺されることで感染する「蚊媒介感染症」にも注意が必要です。蚊媒介感染症には、高熱・頭痛・発疹などを起こすデング熱や、高熱による麻痺・意識障害を引き起こすおそれがある日本脳炎などがあげられます。

実際に日本でも発症例が報告されていて、感染すると重症化するおそれがある感染症です。特にデング熱は、日本でもよく見かけるヒトスジシマカ(ヤブ蚊)が原因といわれているため気をつけましょう。

また、まれに蚊アレルギーを発症する場合もあります。蚊に刺されてから発熱や蕁麻疹などがみられた際は、アレルギーを疑いましょう。感染症やアレルギーを防ぐためには、蚊に刺されないための対策が重要です。

病院に行くときって?

ただの虫刺されでも放置しておくのは危険です。赤ちゃんが虫に刺された場合、掻きむしってとびひになったり思わぬ症状が出たりする恐れもあるので、かゆみ止めが効かない、刺されたところの腫れが治まらないなどの症状がみられたらすぐに病院へ行きましょう。

赤ちゃんの虫刺されは、甘くみていると思わぬ事態に発展してしまうことも考えられます。赤ちゃんはまだ免疫が弱いため、気になることがあったらすぐに病院の先生に相談しましょう。

蚊に刺されたことが原因で、感染症や蚊アレルギーを発症するケースもゼロではありません。高熱や頭痛、蕁麻疹など、いつもとは違う症状がみられた際は迷わず受診してください。

虫刺されぐらいで大げさかな…と病院へ行かずに自宅でセルフケアを行うと、痕が残ったり、症状が長引いたりすることもあります。心配であれば、虫刺されの対処方法やおすすめの薬をかかりつけの先生に聞いておくとよいかもしれません。

まとめ

赤ちゃんは蚊にさされやすいので、室内外での対策が欠かせません。露出が少ない服を選んだり、赤ちゃんでも使える虫よけグッズを使ったりしながら、蚊が赤ちゃんに近寄らないようにすることが大切です。

蚊に刺されてしまった場合は、患部を冷やしてから赤ちゃん用のかゆみ止めを塗りましょう。虫刺されは感染症やアレルギーを引き起こすおそれもあるため、気になる症状がみられた際はすぐに病院を受診してください。

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