赤ちゃんの体重の目安が知りたい!月齢別体重・身長の平均
赤ちゃんの成長は、育児をする上で気になるものですよね。体重が順調に増えていると、赤ちゃんが問題なく成長していることが分かりますが、あまり増えないようであれば何か問題があるのかと気になるものです。逆に赤ちゃんの体重が増えすぎても、肥満児になるのでは?と心配してしまいますよね。そこで今回は、赤ちゃんの月齢別体重の目安と、体重にまつわる悩みの対処方法について解説します。
目次
生後1ヶ月から12ヶ月の平均体重と身長が知りたい!
赤ちゃんの体重が平均よりも重すぎないか、それとも軽すぎないか、育児中の親御様にとっては気になるものですよね。赤ちゃん一人ひとりの生まれたときの体重や身長は異なるため、その後の成長具合も個人差があるのは事実。しかし、平均的な体重と身長について知っておくと、我が子の体重が平均値なのかどうかを知ることができます。
厚生労働省が実施している乳幼児の身体発育調査(平成22年度調査)をもとに、平均体重と身長を表にしました。
●男の子の平均体重と身長
体重 | 身長 | |
新生児 | 2.98kg | 48.7㎝ |
生後1ヶ月~2ヶ月未満 | 4.78kg | 55.5㎝ |
生後2ヶ月~3ヶ月 | 5.83kg | 59.0㎝ |
生後3ヶ月~4ヶ月 | 6.63kg | 61.9㎝ |
生後4ヶ月~5ヶ月 | 7.22kg | 64.3㎝ |
生後5ヶ月~6ヶ月 | 7.67kg | 66.2㎝ |
生後6ヶ月~7ヶ月 | 8.01kg | 67.9㎝ |
生後7ヶ月~8ヶ月 | 8.30kg | 69.3㎝ |
生後8ヶ月~9ヶ月 | 8.53kg | 70.6㎝ |
生後9ヶ月~10ヶ月 | 8.73kg | 71.8㎝ |
生後10ヶ月~11ヶ月 | 8.91kg | 72.9㎝ |
生後11ヶ月~12ヶ月 | 9.09kg | 73.9㎝ |
●女の子の平均体重と身長
体重 | 身長 | |
新生児 | 2.91kg | 48.3㎝ |
生後1ヶ月~2ヶ月未満 | 4.46kg | 54.5㎝ |
生後2ヶ月~3ヶ月 | 5.42kg | 57.8㎝ |
生後3ヶ月~4ヶ月 | 6.16kg | 60.6㎝ |
生後4ヶ月~5ヶ月 | 6.73kg | 62.9㎝ |
生後5ヶ月~6ヶ月 | 7.17kg | 64.8㎝ |
生後6ヶ月~7ヶ月 | 7.52kg | 66.4㎝ |
生後7ヶ月~8ヶ月 | 7.79kg | 67.9㎝ |
生後8ヶ月~9ヶ月 | 8.01kg | 69.1㎝ |
生後9ヶ月~10ヶ月 | 8.20kg | 70.3㎝ |
生後10ヶ月~11ヶ月 | 8.37kg | 71.3㎝ |
生後11ヶ月~12ヶ月 | 8.54kg | 72.3㎝ |
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf
このように、赤ちゃんは1年間で体重が約6kg増え、身長が約25cm伸びることが分かります。もちろん、個人差があるので、平均値より体重がちょっと多くても少なくても、大きな問題ではありません。しかし、身長は平均値なのに体重が平均値を大幅に上回っている、逆に体重が少なすぎるという場合は、対策を考えることが必要です。
発育曲線も活用しよう!
発育曲線も、赤ちゃんの発育が順調かどうかを確認するのに役立ちます。
発育曲線とは、母子手帳に記載されているもので、グラフに描かれている数値と実際の赤ちゃんの身長と体重を比較して、月齢に応じて順調に増加しているかどうかなど、発育の目安を一目で知ることができます。
グラフは毎年更新されるものではなく、10年ごとに厚生労働省が調査を実施して更新しています。そして、先述の乳幼児の身体発育調査のデータを元に、体重が多いほうから3%、少ないほうから3%を除いた94%の乳児が発育曲線の枠内に収まるようになっています。
発育曲線を確認して、赤ちゃんの身長や体重が枠内に入っていれば、標準的な発育をしているといえるでしょう。とはいえ、枠内に収まっていないとしても、赤ちゃんに異常があるとはいえません。
なぜなら、赤ちゃんの成長には個人差があるものだからです。健康な赤ちゃんでも発育曲線の枠内に収まっていないということは起こり得ます。赤ちゃんに著しい体重減少や体重増加が見られなければ、あまり神経質にならないようにしましょう。
発育曲線はあくまで指標のひとつとして活用することをおすすめします。
1日で増える体重の目安
赤ちゃんの体重の増え方は一定ではありません。月齢によって1日あたりに増える体重の目安は異なります。
月齢別の赤ちゃんの1日あたりの体重増加量の目安は以下のとおりです。
月齢 |
1日あたりの体重増加量の目安 |
生後~3ヶ月まで |
25~30g程度 |
生後3ヶ月~6ヶ月まで |
15~20g程度 |
生後6ヶ月~12ヶ月まで |
10~15g程度 |
上記のように、月齢が上がるにつれて増え幅が少なくなるのが一般的です。その理由として、赤ちゃんが成長するにつれてハイハイするようになったり、1人で歩けるようになったりすることで、活動量が増えることが挙げられます。
とはいえ、赤ちゃんの体重の増え方にも個人差があるので、上記の目安量に満たない、もしくは目安量を超えているとしても問題はありません。
赤ちゃんの発育には、大きく3つのタイプがあります。
一般型
生後半年までは急激であるものの、その後の発育は緩やかです。一般的な発育タイプとなります。
立ち上がり型
一般型よりもさらに急速に序盤の発育が進むものの、その後の成長は横ばいとなるタイプです。
追いつき型
序盤は発育が緩やかに進むものの、途中から急激に成長が進んで一般型などに追いついていくタイプです。
このように、赤ちゃんの体重増加の仕方はタイプによって異なります。最初の半年はなかなか体重が増えないとしても、その後急激に体重が増えて、月齢の同じほかの赤ちゃんと変わらなくなることはよくあります。
ほかの赤ちゃんと成長の速度が違うように思えても、赤ちゃんが元気であれば特に心配は要らないでしょう。
うちの子、体重が増えない!増えすぎ!これって大丈夫?
ここでは赤ちゃんの体重に関する悩みについて解説していきます。
●赤ちゃんの体重が増えない!考えられる原因とは
赤ちゃんの体重を定期的に量っているのに、なかなか体重が増えないという場合、大きく3つの原因が考えられます。
1. 栄養不足
母乳で育てている場合は、赤ちゃんが母乳を吸うのに慣れていないか、もしくは母乳の量が安定していないことが、体重が増えない原因として考えられます。
2. カロリー消費量が多い
よく動く赤ちゃんはカロリーの消費量が多いので、栄養は十分に足りているのに体重が増えないということがあります。活動的で、ミルクや母乳をよく飲み、うんちも毎日あるという元気な赤ちゃんであれば、大抵は体重が増えなくてもとくに問題はありません。
3. 病気の可能性
体重が増えないのが病気のせいということもあります。とくによく動くわけではないけれど、ミルクや母乳は十分に飲んでいる、うんちもちゃんと出ている、それなのに体重が増えないという場合は、病気の恐れがあるので小児科で診てもらうことをおすすめします。
●体重が増えない場合の対処法
母乳で育てている場合は、まずは母乳外来などで母乳量などをチェックしてもらいましょう。母乳の量が足りない場合は、その分をミルクで補うようにすると、赤ちゃんの栄養不足を補えます。赤ちゃんが母乳やミルクを定期的に飲むようにするため、3時間おきに授乳するなどとリズムを決めるのもおすすめです。
母乳やミルクを飲むと、赤ちゃんが吐くこともあります。それでも赤ちゃんが元気で、体重が順調に増えているようであれば問題はありません。しかし、赤ちゃんが嘔吐を繰り返し、かつ体重の増加がみられないようであれば、病気の可能性があります。その場合は早めに小児科を受診しましょう。
●やや太り気味の場合の対処法~母乳やミルクの飲み過ぎを防ぐポイント~
赤ちゃんがやや太り気味の場合は、授乳の回数を減らしたらいいのかな?と考えてしまいますよね。しかし、発育中の赤ちゃんの授乳回数を減らすのはおすすめできません。赤ちゃんが欲しがる分だけ母乳やミルクはあげましょう。
ただし、十分に母乳やミルクを飲んだのに、それでも赤ちゃんが欲しそうにする場合は、ただ口寂しいだけだと考えられます。その場合は、おしゃぶりなどをくわえさせて、飲みすぎを防止してください。
赤ちゃんの体重の量り方
できるだけ正確に測定するには、専用の体重計に、寝かせた状態で、毎回同じ状態で量るのが望ましいです。しかし、一般家庭で正確に量るのは難しいので、少しでも誤差が少なくできるように赤ちゃんの衣類や量るタイミングに気を付ける必要があります。
衣類を着ていると、衣類の重量によって体重が左右されてしまう可能性があるので、できれば衣類を着用していない状態で量るのがおすすめです。たとえば、おむつを交換するタイミングに、おむつだけの状態で量るなどです。
量る時間については、朝と晩ではミルクや食事の量が異なり体重も変化するため、時間を決めて、いつも同じ時間に体重を量るようにすると誤差が出にくいでしょう。
正確に測定したいなら自治体の検診などを利用するのもよいでしょう。専用の体重計が用意してあり、無料で測定してもらうことができます。
お家でも手軽に体重を量れるベビースケールってどんなもの?
ベビースケールは、生後1~4ヶ月くらいまでの赤ちゃんの体重を量るための体重計です。乳児検診で定期的に体重を量ることはできますが、ベビースケールを持っておけば赤ちゃんの成長具合を自宅でもチェックすることができます。
生後3ヶ月までの赤ちゃんは、1日に25~30gずつ体重が増加していくのが目安とされています。1日の体重増加量が20gを下回るようであれば、赤ちゃんの成長に問題がある可能性もあります。赤ちゃんの体重管理に神経質になり過ぎるのはよくありませんが、毎日体重をチェックすることで赤ちゃんの成長度合いを知ることができるので、一台持っておくと安心です。