乳幼児検診とは?どこでなにをする?
乳幼児健診や予防接種を赤ちゃんに受けさせるためには、場所や時間を確認したり、持ち物を準備したりとママ・パパは大変です。
今回は、定期的に受ける乳幼児健診に落ち着いて臨むことができるように、乳幼児健診とは何か、どういった場所で何をするのかなど、基本的なことを解説していきます。
予防接種とは別の乳幼児検診とは?
乳幼児健診とは、母子保健法に基づいて行われる乳幼児に対する健康診査(検診)のことです。
母子保健法では、1歳6ヶ月検診と3歳児検診が市町村に義務付けられていますが、その他の乳幼児にも必要に応じて検診を行うことがおすすめされています。3~4ヶ月検診は、ほとんどの自治体で実施されています。
乳幼児検診で確認されるのは、身体の発育状況、栄養状態、疾病や異常がないか、運動機能に障害がないか、精神発達の状況、言語障害がないか、予防接種の実施状況などです。
乳幼児健診は、お住いの市町村の保健センターや指定された病院で受けることになります。場所や期間などは、乳幼児健診の通知に記載されていますので、そこで検診を受けましょう。
予防接種は生後2ヶ月後から受けることをおすすめしているものも多いので、3~4ヶ月検診のときに予防接種の実施状況を振り返ることもできます。
日本小児科学会が推奨している予防接種は、Hib(ヒブ)、小児用肺炎球菌、B型肝炎、ロタウイルス、4種混合、BCGです。
ほとんどのワクチンは免疫を早くつけるために、乳幼児期に3回、期間を空けて予防接種をすることが勧められています。唯一の例外は、ハンコ型の注射のBCGワクチンの接種で、乳幼児期には1回だけで良いとされています。
予防接種を受ける間隔は推奨期間があり、多くが生後2ヶ月から4ヶ月の間に集中しています。Hib(ヒブ)、小児用肺炎球菌、B型肝炎の定期接種の推奨期間は、生後2ヶ月から。4種混合は生後3ヶ月から。ハンコ型注射のBCGは生後5ヶ月から7ヶ月の間です。ロタウイルスに関しては、任意接種の推奨期間が、生後2ヶ月からとなっています。
推奨期間内に予防接種を受けるとなると、半年間で16回受けるということになりますので、スケジュールを上手に立てておくようにしましょう。
乳幼児健診の頻度
乳幼児健診の頻度は、
(1)3~4ヶ月健診
(2)1歳6ヶ月健診
(3)3歳児健診
の3回です。
これ以外にも、各自治体などによって
(4)1ヶ月健診
(5)6~7ヶ月健診
(6)9~10ヶ月健診
(7)12ヶ月健診
(8)2歳児健診
などが、任意で行われています
赤ちゃんは3歳になるまでに合計8回の定期検診を受けるのが一般的です。検診の頻度は1歳になるまで3ヶ月に一度のペースであり、そこに予防接種も入ってきます。
初めての赤ちゃんを育てるママ・パパにとっては、やることがたくさんあると感じますよね。直前になって慌てるということのないように、あらかじめ予防接種と乳幼児健診のスケジュールを把握しておくことをおすすめします。
基本の検診時の持ち物
乳幼児健診の際に必要となる持ち物は、市町村からの通知の中で指定されていますので、指定されたものを忘れずに持っていくようにしましょう。一般的に乳幼児健診の際に持っていくものには、以下のようなものがあります。
検診時の必須の持ち物
(1)母子手帳
(2)健康保険証
(3)乳幼児医療費受給者証
(4)記入済みの問診票
(5)ティッシュやハンカチなどの衛生用品
(6)水分補給出来るもの
お子様の状態に合わせて持っていくとよい持ち物
(1)おむつおしりふき
(2)おやつや軽食など
(3)歯ブラシセット
(4)おもちゃ
(5)絵本
人が多かったり、初めて来る場所だったりすると赤ちゃんがぐずってしまうこともあります。また、検診では待ち時間が長くなる可能性も高いです。お子様の年齢に合わせたグッズを用意しておくと、ちょっとぐずったりしたときでも対応することができるでしょう。
また、日頃の心配事など医師や保健師に相談できる機会なので、聞きたいことがあればメモに書き留めておくなどして、忘れずに聞くようにしてみてください。