子どもの歯科検診は1歳6ヶ月と3歳の2回!当日の注意点は?
乳歯の虫歯は、ひどくなると永久歯にも悪い影響を与えかねないので、乳歯のときから健康的な歯を維持していくことが大切です。幼児期の歯科検診を欠かさず受けて、虫歯の有無をチェックしましょう。
今回は、子どもの歯科検診の時期や目的、検診の受け方をご紹介します。あわせて、子どもの歯の健康を守るポイントも解説しているので、子育ての参考にしてください。
子どもの歯科検診の時期と目的
子どもの歯科検診は、「母子健康法」の規定に基づき、1歳6ヶ月と3歳の2回行われます。ただし、乳歯の虫歯は進行が早いので、2歳児の歯科検診を導入する自治体も増えてきています。各自で事前に調べておきましょう。いずれの検診も、虫歯をはじめとする歯科疾患の早期発見や予防が目的なので、欠かさず受けてください。
歯科検診は自治体が主体となって行っていて、市町村の保健センターか指定の歯科医で受けるのが一般的です。基本的に無料の検診なので、費用はかかりません。
歯科検診は、厚生労働省の「国民健康づくり運動(健康日本21)」の一環でもあります。検診によって虫歯のない3歳児の割合を80%以上にするのを目標としており、幼児期から歯の健康習慣を身につけられます。
出典:「健康日本21(歯の健康)」(厚生労働省)
子どもの歯科検診の時期は生活環境と口腔状態が関係している
歯科検診が行われるタイミングは、乳幼児の生活環境や口腔状態が関係しています。歯科検診のタイミングごとに、生活環境と歯の特徴、注意点を紹介します。
1歳6ヶ月
乳歯の本数が増え、食事への興味が旺盛になる時期です。ただし、この時期の乳歯は非常にやわらかく虫歯になりやすいため、とくに注意が必要です。また、自発的な歯磨きが難しい時期でもあるため、ママやパパの仕上げ磨きが欠かせません。
虫歯になりにくい食生活に整えながら、親子で歯のケアを習慣にしましょう。
3歳
乳歯が生えそろい、子どもの歯並びが完成します。同時に、食習慣が多様化し、虫歯のリスクが高まる時期でもあります。子ども自身の歯磨き習慣を定着させるとともに、ママやパパがサポートして、仕上がりを確認しましょう。
虫歯になりやすい食生活も見直しや、歯並びや噛み合わせに問題ないかチェックしながら、指しゃぶりをはじめとする生活習慣の改善も必要です。
それぞれの検診時期の特徴に注意して、ご家庭でもケアを心がけてください。
子どもの歯科検診を受けるポイント
子どもの歯科検診は、自治体から案内が届いたら準備をはじめます。日時、場所、当日の持ち物を確認しましょう。自治体によっては事前予約が必要なので、気をつけてください。
歯科検診は基本的に無料でも、フッ素の塗布や子ども用歯ブラシの配布に実費がかかる自治体もあるので、費用についても確認しておきましょう。
当日の検査の内容は、次のとおりです。
・歯
・歯茎
・歯並び
・噛み合わせ
・粘膜の異常 など
検査結果はその場で保護者に説明され、必要な指導が受けられます。もし、虫歯などの問題があれば、身近な小児歯科で改めて検査を受けて治療をしましょう。「いずれ抜け替わるから」と考えて、乳歯の虫歯を放置するのは厳禁です。歯並びや永久歯にも影響を与えるため、検診での指導にしたがって、しっかり治療を受けてください。
当日は直前の飲食は控え、親子とも動きやすい服で出かけると良いでしょう。待たされたり動けなかったりする検診は、子どもにとってはあまり楽しくない経験です。嫌な思いをすると今後検査を受けにくくなるので、お気に入りの絵本やおもちゃを携帯するなど、子どもがリラックスできるよう配慮してあげましょう。
まとめ
歯の健康の必要性は、子どもが小さいころから、ママやパパがしっかり教えてあげる必要があります。幼児期に受ける歯科検診は、歯の健康を意識する大切なチャンスだと考えてください。
ただし、小さな子どもにとって、検診は楽しいものではありません。リラックスして検査を受けられるように、パパやママが声をかけて励ましてあげましょう。