子どもの口臭の原因は?気になるニオイの対処方法を紹介
子どもと一緒に生活していると、口臭にびっくりしてしまうときがありませんか。口臭は、大人だけの症状ではありません。ニオイはデリケートな問題です。子どもと大人の口臭の違いを理解して、お子さまの心を傷つけないように対処してあげましょう。今回は、子どもの口臭の特徴を解説しながら、嫌なニオイの原因と対処方法をご紹介します。
目次
ちょっと気になる…?子どもの口臭に注意!
口臭には、大きく分けて「生理的口臭」と「病的口臭」の2種類があります。大人の場合は主な原因が「歯周病」であるのに対して、子どもの口臭にはさまざまな理由があげられます。
子どもは大人のように、自発的な口臭ケアができません。ママやパパが原因を理解して、しっかりサポートしてあげましょう。
とはいえ、本人が自分の口臭に気付かないときもあるので、子どもの心を傷つけない配慮が求められます。ストレスで唾液の分泌量が減り、かえって口臭が悪化するリスクもあるので、神経質にならずになごやかに対処しましょう。
子どもの口臭の原因3つ
それでは、子どもの口臭の原因をみていきましょう。
歯磨きがしっかりできていない
歯磨きがしっかりできていないと口内の細菌が増え、嫌なニオイの原因になります。子どもは、大人のように上手く歯磨きができないことが多いです。口内で雑菌が繁殖すると口臭の原因となる揮発性硫黄化合物が発生するほか、歯周病も進行しやすいので注意しましょう。
口呼吸
子どもに多い口呼吸も、口臭を引き起こす原因のひとつです。口が開きっぱなしになっていると口腔内が乾燥し、抗菌作用のある唾液が十分に機能しなくなります。口呼吸をしていると口内の清潔が保ちにくくなり、口臭の原因となる雑菌が増えてしまうのです。
鼻づまり
鼻づまりも、子どもの口臭を引き起こしやすい原因です。鼻がつまると自然に口呼吸となり、口腔内が乾燥して唾液が機能しにくくなります。鼻づまりの原因としては、鼻炎やアレルギーなどの症状、ウイルス性の風邪といった病気が背景にあります。
子どもの口臭が気になるときの対処方法
ここからは、ご家庭での子どもの口臭ケアの方法をみていきましょう。
歯磨きを徹底させる
口臭ケアでは、まず、子どもに歯磨きを徹底させましょう。子どもだけだとどうしても磨き残しが出やすくなるため、ママやパパが仕上げ磨きをすることが大切です。小学生になってもなるべく定期的にチェックしてあげましょう。
歯間掃除を習慣にすると、口臭の予防に効果的です。定期的に親子で歯科検診を受ける習慣をつけて、オーラルケアの大切さを教えていきましょう。
食事の習慣を見直す
食事の習慣を見直すことも重要です。噛む力が衰えると唾液の分泌量が減り、口内の自浄作用が低下するため、食事はよく噛んで食べるよう指導しましょう。献立やおやつにも、歯ごたえのある食材を取り入れてみてください。
ほかにも、こまめな水分補給を心がけると、口腔内の乾燥を防ぐのに効果的です。
ダラダラと食べ続けるのは口内の環境によくありません。食事やおやつの時間を決めて、家族で生活リズムを整えましょう。
病院の受診も検討する
子どもの口臭が長引いているときや急に強くなったと感じたら、病院の受診も検討してください。胃腸系の病気や糖尿病、ストレスなどによって口臭が引き起こされている可能性もあります。
深刻な病気が隠れている場合は、医師の診断を受けた方が解決しやすいでしょう。なかには、口臭外来を設けている歯科医もあります。子どもにプレッシャーをかけないためにも親子で受診して、相談してみると良いですね。
まとめ
子どもの口臭をよくあることと見逃してしまうと、お友達に指摘されて、嫌な思いをするかもしれません。ご家庭では口臭の原因にあわせて、ニオイを取り除くお手伝いをしてあげてください。
ママやパパと一緒に口臭ケアに取り組むと、将来にわたって良い生活習慣が身につきます。小さいころからしっかりと口や歯の健康を守る必要性を教えてあげましょう。