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夏に気をつけたい症状のお話

子どもの熱中症|暑さ対策で注意すべきこと

子どもが元気に外で遊ぶ姿は、ママ・パパにとって何よりも嬉しいものですよね。しかし、夏の暑さが厳しい日には熱中症に注意する必要があります。今回は、子どもが熱中症にかかりやすい原因や、予防策、応急処置の方法について紹介します。

子どもが熱中症にかかりやすい原因

子どもは大人よりも熱中症になりやすいと言われています。その主な4つの原因をみていきましょう。

体温調節機能が未発達であるため

子どもは、体温の調節機能が十分ではありません。汗をかく機能が未熟なため、暑さを感じても汗をかき始めるまで時間を要します。そのため体内に熱がこもりやすく、体温が高くなりやすいのです。

照り返しの影響を受けやすいため

子どもは地面からの照り返しの影響を受けやすい背丈です。例えば、大人の顔の高さで32℃のとき、子どもの顔の高さでは35℃近くになることもあります。ベビーカーも低い位置にあるため、日よけを活用しても照り返しの影響を受けてしまうのです。

体内の水分量が多いため

子どもの体内水分量は全体の約70%を占めており、大人の約60%と比べて高い割合となっています。外気の熱を吸収しやすく、体内に蓄積された熱を発散させにくいため、熱中症のリスクが高くなります。

体調の変化に気づきにくいため

子どもは遊びに夢中になると、自分の体調の変化に気づきにくい傾向があります。めまいや体のほてりといった症状を感じていても、言葉で正確に伝えることが難しいこともあるでしょう。そのため、症状が進行するまで気づけないケースも多く見受けられます。

熱中症の初期症状

熱中症は軽度なものから重度なものまで、症状の重症度によって分類されます。初期症状を見逃さず、早めに適切な処置を行うことが大切です。それぞれの段階における主な症状を紹介します。

軽度

初期の段階では、大量の発汗により体内の水分と電解質が失われた状態です。軽度の場合、下記のような症状が現れることがあります。

・立ちくらみ
・めまい
・ふらつき
・こむら返り
・喉の渇き
・尿の色の変化
・体温上昇

中度

熱中症が進行すると体温が38度前後になり、脱水や電解質バランスの乱れが進行します。呼びかけに対する反応が鈍くなり、普段と異なる行動をとるなど、意識の異常が目立ち始める段階です。

ほかにも、下記のような症状が現れるケースもあります。

・頭痛
・吐き気、嘔吐
・下痢
・寒気

重度

重度の熱中症では体温が40度以上にもなり、発汗機能に異常をきたします。この段階に至ると脳にもダメージが及ぶ可能性があり、けいれんや意識消失などの症状がみられることもあります。

下記のような症状がみられる場合には、緊急の処置が必要です。

・まっすぐに歩行できない
・ぐったりして起き上がれない
・呼びかけに反応しない

子どもの熱中症予防策

子どもを熱中症から守るためには、日頃からの予防策が重要です。ここでは、子どもの熱中症を防ぐための具体的な方法を3つ紹介します。

こまめに水分補給をする

子どもは新陳代謝が活発なため汗や尿として体から失われる水分量が多く、脱水状態になりやすいです。子どもが「のどが渇いた」と訴えた時点では、かなりの水分が失われた後といえるでしょう。

熱中症予防には、子ども自身がのどの渇きを感じる前から、こまめな水分補給を心がけることが大切です。20分ごとに100250mlの水分を補給するのが望ましいとされています。

涼しい服を着用させる

子どもの服は、通気性の良い素材を選ぶことが大切です。綿や麻綿などの天然素材は、汗を吸収しやすく肌触りも良いのでおすすめです。

直射日光を遮る必要もあるため、外出時は帽子や通気性の良い長袖の服の着用も視野に入れましょう。

日陰や屋内で休憩をする

子どもは外遊びに夢中になると、熱中症の初期症状である、のどの渇きや気分の悪さなどに気づきにくい傾向があります。

特に乳幼児の場合は自分で体調の変化を訴えることが難しいため、15~30分に1度は木陰や涼しい屋内で休ませるようにしましょう。

室内や車内では適切にクーラーを使用する

室内や車内では、適度にクーラーを使用し、快適な温度を保つことが重要です。ただし、常に冷房の効いた環境下では体温調節機能が低下し、暑さに耐えにくくなってしまう可能性があります。適度に発汗を促すことも大切です。

子どもが熱中症になった際の応急処置

子どもが熱中症になってしまった場合、迅速かつ適切な応急処置が必要です。

まずは涼しい場所に移動させ、身体を休ませます。太い血管がある首や脇の下、脚の付け根などを冷やして、体温を下げましょう。意識がしっかりしていて飲み込みに問題がなければ、スポーツドリンクを飲ませます。

熱中症が重症化した場合、生命に関わる危険な状態に陥ることがあります。呼びかけに反応がない、けいれんやひきつけが見られる、ぐったりとして動けないなどの症状が現れた場合は救急車を呼びましょう。

体温が38度以上に達している場合も、緊急性が高いと判断されます。

まとめ

子どもを熱中症から守るためには、予防策を講じることが何より大切です。子どもの体調の変化に気を配り、こまめな水分補給と休憩を心がけましょう。症状が現れたら、落ち着いて適切な処置を行ってください。熱中症への対策を万全にして、夏も子どもとの外出を楽しみましょう。

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