もしかして病気?赤ちゃんがくしゃみをする理由とは
赤ちゃんがくしゃみをしていると、「どこか悪いのかな?」と心配になりますよね。まずは、くしゃみの原因を知り、しっかり対処することが大切です。今回は、赤ちゃんがくしゃみをする理由や対処法について解説いたします。
目次
赤ちゃんがくしゃみをする原因は?
赤ちゃんがくしゃみをする主な原因は、以下の3つです。
鼻の粘膜が敏感だから
赤ちゃんの鼻腔は狭く、鼻の粘膜が敏感です。そのため、ちょっとした温度変化やほこり、乾燥などの刺激に反応し、大人より頻繁にくしゃみが出る傾向にあります。赤ちゃんの感覚が正常に作用している証拠なので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。変化がないか観察しながら様子をみておきましょう。
鼻毛が少ないから
赤ちゃんの鼻の内部はまだ毛が少なく、空気中のチリや細菌などが鼻から入りやすくなっています。そのため、鼻毛という防御機能が作用しないためにくしゃみを引き起こします。月齢を重ねると産毛のような薄い鼻毛が生えてきますが、こちらも防御機能はまだ不十分です。
アレルギーがあるから
連続で何度もくしゃみをする場合は、アレルギーが原因の可能性があります。発作的に連続してくしゃみをする場合は、布団や枕などの寝具、猫や犬などアレルゲンになり得るものが近くにないか確認しましょう。くしゃみだけでなく、鼻水や鼻づまりもともなうことがあります。
赤ちゃんがくしゃみをするときの対処法
赤ちゃんがくしゃみをするときは、まず部屋の環境を改善しましょう。具体的な方法は以下のとおりです。
部屋をこまめに掃除する
細かいチリやほこりがくしゃみの原因になっている場合は、部屋をこまめに掃除することが大切です。掃除機でほこりやゴミなどを吸い取るのはもちろん、換気も忘れずに行いましょう。
室温を一定に保つ
気温の変化による寒冷刺激がくしゃみの原因になっている場合は、冷たい空気を吸わせないようにすることが大切です。夏や冬は、浴室、部屋、廊下など、部屋によって気温差が大きくなるので、なるべくどの部屋も同じ室温になるように調節します。部屋に温度計を置き、確認しながら室温や湿度を一定に保てるようにしましょう。
加湿する
加湿は空気の乾燥を防ぐだけではなく、ほこりが舞い上がるのを防ぐことにもつながります。特に乾燥しやすい冬の時期は、加湿器を使ったり洗濯物を室内に干したりして加湿を意識しましょう。湿度が40~50%程度になるように調節すると良いです。
【注意】症状によっては病院への受診も検討しよう
あまりにもくしゃみが連続する場合や、特定の状況下でくしゃみがひどい場合は、病院を受診しましょう。受診の目安がわからない場合は、以下を参考にしてみてください。
鼻づまりを併発したら風邪の可能性がある
くしゃみ以外に、鼻づまりや食欲の減退、発熱などの症状がある場合は受診しましょう。場合によっては急性鼻炎(鼻風邪)の可能性もあります。鼻づまりのほか、母乳を飲む量が減る、睡眠時間が減るなどの症状も目安にすると良いです。
特定の状況下でくしゃみがひどくなるとアレルギーの可能性がある
犬や猫などのペットを触ったとき、古い旅館に泊まったとき、長い間部屋の掃除ができていないときなど、特定の状況下でくしゃみが出る場合はアレルギーによるものと考えられます。動物アレルギーやダニアレルギー、ハウスダストアレルギーなどの可能性があります。アレルゲンを特定するためにも、早めに病院を受診するのがおすすめです。
咳が止まらない場合は百日咳の可能性がある
くしゃみと同時に発作のように激しく咳き込むことが続く場合は、百日咳の可能性があります。「コンコンコン」と連続した咳のあと、吸い込むときに「ヒュー」という音がする場合は早めに受診しましょう。百日咳には予防ワクチンもあるので、あらかじめ接種を受けておくことも大切です。
まとめ
赤ちゃんがくしゃみをする主な原因としては、鼻の粘膜や鼻毛の発達具合によるもの、アレルギーなどが考えられます。原始反射(刺激に対する反射的な反応)の場合でも、部屋の掃除や温度調節、加湿をこまめに行うことは重要です。くしゃみが連続したり、ほかの症状がみられたりする場合は、早めに病院を受診しましょう。