ワンオペ育児が辛い!大変な理由と乗り越えるための対策とは
テレビや雑誌、SNSなどでたびたび話題になる「ワンオペ育児」。実際には、どのような状況で何に大変さを感じるのでしょうか。また、どうやって乗り越えれば良いのでしょうか。
今回は、ワンオペ育児の大変さと対策を紹介します。現在ワンオペ育児中のママ・パパだけでなく、妊活中や妊娠中の方も、今後のために乗り越える方法を学んでおきましょう。
目次
ワンオペとは
ワンオペとは、1人で作業をこなすという意味をもつ和製英語「ワンオペレーション」を略したものです。飲食店や店舗で1人の従業員が仕事を担う人手不足な状況を表しています。ワンオペの状況は職場に限らずさまざまな場面でも起こりうることから、「ワンオペ介護」や「ワンオペ育児」などにも派生しました。
育児におけるワンオペとは
ワンオペ育児とは、父親と母親のどちらかが子育て、家事、仕事などを1人で抱える状況のことです。明確な定義はなく、ワンオペ育児かどうかはその人のものさしによりますが、次の環境にある方に発生しやすい傾向があります。
例)ひとり親家庭、パートナーが仕事でいない時間が多い、単身赴任、パートナーが育児に非協力など
ワンオペ育児が大変な理由
ワンオペ育児が大変に感じる理由は、次の2つが考えられます。
身体の疲れ・ストレス
育児中は気を休める時間が取れず、ハードワークになりがちです。子どもが起きている間は世話をしながら家事をこなし、寝てからも夜泣きや残った家事をこなす必要があります。
大人が複数人いれば役割分担をしながら家事や休息の時間も作れますが、1人では交代する相手がいません。ワンオペ育児では、回復しないうちに次の日になり、疲れが溜まっていくという悪循環になります。
また、自分のペースで動けず、自分の趣味やしたいことができない毎日が続き、気分転換やリフレッシュするのが難しいです。身体の疲れは心にも直結し、よりストレスを感じやすくなります。
相談相手がいない
孤独な環境で話ができる大人がいないことも、ワンオペ育児が大変になる要因のひとつです。
育児中は、「こんなときはどうしたら良いのかな?」と悩んだり、「こんなことがあったよ!」とうれしさを共有したくなったりする瞬間がたくさん訪れます。ですが、ワンオペ育児では、育児中の悩みや大変さはもちろん、楽しいこともなかなか伝えられません。話し相手がいない毎日で孤独に感じやすいです。
また、子どもの熱や急な事態が起こっても、自分で判断し、何とかする必要があります。自分が体調不良になった場合も、横になってゆっくり休むことが難しいです。相談できない、助けが得られない日々が続くと、ワンオペ育児はより過酷な状況になってしまいます。
ワンオペ育児への対策
ワンオペ育児は負担する人にとって苦しいものですが、パートナーの単身赴任やひとり親家庭など、家庭環境によっては状況を変えるのが難しいケースも多々あります。そのような方は、次の対策を取り入れてみましょう。
パートナーと話し合う
体力面や精神面で無理をしていても、パートナーが大変さに気付いていない可能性があります。「言わなくてもわかってもらえるはず」と我慢していると不満が溜まってしまうため、辛い気持ちやどんなことに負担を感じているのかなどを伝えましょう。
また、パートナーの片方に負担が偏り過ぎないよう、家事や育児の役割分担について話し合ってみることも大事です。
育児・家事支援のサービスを利用する
毎日の育児や家事には、時短家電を活用して少しでも負担を減らしましょう。また、ベビーシッターや家事代行などに依頼するのもおすすめです。1人ですべてを背負わず、利用できるサービスを使って負担を減らしてみてください。
育児相談を利用する
育児の悩みはもちろん、「誰かに聞いてもらいたい」という気持ちがあれば、自治体や地域で行っている相談サービスを利用してみてください。話を聞いてもらったり、必要なサービスを紹介してもらったりと、生活が改善する情報が得られます。
疲れやストレスによってパンクしてしまいそうになったら、限界を迎える前に相談窓口や児童相談所を利用しましょう。
完璧にこなさない
出産前は当たり前にできていた掃除や料理などの家事も、出産後はなかなか思うようにできない日が増えます。家事や育児を完ぺきにこなせずイライラするよりも、「これぐらいでいっか」と適度に手を抜くことも大切です。家事にかける時間が少なくなれば、時間に余裕をもって子どもと関われるようになり、休息も取りやすくなります。
自分のケアを大切にする
育児中は、短い時間でも自分の時間を作って息抜きや気分転換をするのがおすすめです。ボディケアやおしゃれ、趣味を楽しむ時間をもつとストレス発散になり、前向きな気分になれます。子ども中心の生活になっているからこそ、自分自身のことも大事にしてくださいね。
まとめ
ワンオペ育児になる理由や子どもの年齢は家庭によってさまざまですが、家事と育児の両方をひとりで担う状況はとても過酷です。まずは家族や地域のサービスに相談し、時短家電なども活用してみましょう。子どもだけでなく、ママ・パパも心身健康に過ごせることが大切です。自分の時間も作りながら、多忙な子育て期を乗り越えましょう。