産後に痩せない原因は?体に負担をかけずダイエットするための食事・運動方法も解説
「お腹周りの脂肪が気になる……」「妊娠前の体重まで戻らない……」このように産後に痩せないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。妊娠前の体型になかなか戻れないと、それだけで気が滅入ってしまいますよね。今回は、産後に痩せない原因と体になるべく負担をかけずダイエットするための食事や運動方法について解説します。
産後に痩せない原因
出産後は、産褥期(産後約6~8週間)を経て、妊娠前の状態に回復していくのが一般的です。しかし、出産した人の中には、「思うように体重が減らない」「お腹周りの脂肪がなかなか落ちない」といった悩みを抱えている方も多いでしょう。
産後に痩せない原因として、主に下記の3つがあげられます。
骨盤のゆがみ
妊娠と出産によって、骨盤は開いたりゆがんだりしています。一度形が変わったものを元に戻すのは難しく、骨盤が開いたりゆがんだりしたままの状態になれば、体型を妊娠前に戻すのは困難になってしまいます。
運動不足
妊娠中~産後は運動する機会が減ります。身体を動かす機会が少なくなると筋肉量が低下し、血行が悪化して基礎代謝が下がってしまうのです。基礎代謝が下がると痩せにくくなるため、思うように痩せないと感じてしまいます。
ストレス
産後は睡眠不足や出産のダメージが残っているため、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。育児で忙しいとリフレッシュする時間をとるのも難しいため、好きなものを食べてストレスを解消する人もいるかもしれません。しかし、ストレスによって過食気味になると摂取エネルギーが過剰になるため、太る原因となってしまいます。
食事で気を付けたいこと
産後はさまざまな要因が重なって痩せにくい身体になっていますので、妊娠前の体重に戻すには、まずはこれ以上の体重増加を防ぎ、食事に気を付けることが大切です。
栄養が偏らないように、下記3つの栄養バランスがとれた食事をしましょう。
・炭水化物:エネルギーの元になる栄養素。お米やパンなど。
・タンパク質:身体を作る元になる栄養素。肉や魚、卵など。
・食物繊維:腸内環境を整える上で欠かせない栄養素。野菜やきのこ、海藻など。
また、太りたくないからといって食事制限をするのはNGです。食事を抜くと身体が飢餓状態に陥り、かえって脂肪を溜めこんでしまうため、太る原因となります。食事を抜いたり、極端に減らしたりするのはやめましょう。
1日の摂取カロリーの目安は、18歳~29歳で1,750~2,350kcal、30歳~49歳で1,700~2,300kcalです。授乳をしている方は、目安の数値の+450kcalの摂取が推奨されています。
産後ダイエットにおすすめの運動
ダイエットのためには、食生活の改善と同時に軽い運動に取り組んでみましょう。出産後は1ヶ月ほどで運動を始める人もいますが、一般的には3ヶ月頃から始めるケースが多いようです。いきなり激しい運動をすると、続かなかったり体調を崩してしまったりするおそれがあるので、軽い運動を無理なく続けるようにしましょう。
屋内の運動なら、バランスボールやヨガ、スクワットや腹筋などの筋トレがおすすめです。バランスボールはテレビを見ながらでもできるので、時間があればすぐにできる手軽さがメリットです。
ヨガは、赤ちゃんと一緒にできるものもありますし、DVDや動画を見ながら試せます。スクワットや腹筋は道具が必要ないので、すぐに始めることができます。すきま時間を上手に使いながら、こまめに筋トレをしてみましょう。
屋外の運動なら、ウォーキングがおすすめです。外の景色を楽しみながらできるので、リフレッシュにもなります。
まとめ
産後はホルモンバランスの影響や食生活の変化によって、なかなか痩せにくいと悩む方がたくさんいます。産後のダイエットは、無理のない範囲で、楽しみながら取り組むのがおすすめです。まずは食事でバランスをとることから始め、育児の合間のリフレッシュに少しずつ運動を取り入れてみましょう。